東京都内、港区の防潮扉で見つかった落書きが、ストリートアーティストのバンクシーのものではないかと大きな話題を呼んでいます。
1月17日には東京都の小池百合子都知事が訪問し作品と並んで記念撮影。
これをTwittterにアップしたことでさらに注目を浴びていますが、都知事の工程的な思いとは裏腹に国民の意見は否定的なものが多いようですね。
ここでは、バンクシーの落書きが都内で発見され都知事のTwitterが話題になった理由や価値はについてお伝えしていきます。
バンクシーの落書きが都内で発見!?
2019年1月16日の時点で、バンクシーが書いたと思われるネズミの落書きは扉を外して倉庫で保管しているという。
発見された場所は、東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)日の出駅近くの防潮扉。
落書きは以前から東京都も把握していたようですが、バンクシーなのでは?と気づいたのは最近のことのようですね。
ネズミと傘をモチーフにした落書きは、2010年に公開された映画「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」に登場したとされる作品。
この映画はバンクシーが監督した作品で、本人のインスタグラムとも一致しているとのこと。
バンクシーの落書きで都知事のTwitterが炎上!
あのバンクシーの作品かもしれないカワイイねずみの絵が都内にありました! 東京への贈り物かも? カバンを持っているようです。 pic.twitter.com/aPBVAq3GG3
— 小池百合子 (@ecoyuri) 2019年1月17日
1月17日に防潮扉を訪れた小池百合子都知事は、落書きのネズミと同じ格好をして一緒に写真に納まっています。
Twitterにアップしたところ、ユーザーからは批判的な声が多く聞かれました。
落書きは価値があっても犯罪なのだから消すべきだ!といった意見や、都知事が肯定していることに幻滅している様子がうかがえ炎上。
また、Twitterではバンクシーを発見か?といった投稿も多く、スプレーで描かれている落書きのアップも散見されていますね。
今回発見の絵について、保管する意味や使命感は分かりますがSNSで拡散する必要性はあったのか疑問ですよね。
話題作りになれば、今後展示すれば盛り上がる・・・などと考えたのでしょうけど対応を間違えたと言うしかないでしょう。
これからバンクシーの画風を真似した落書きが至る所で発見されることが予想されますし、落書きを助長する流れになりそうですよね。
なぜバンクシーだけが落書きを許されるのかという問題が世界的にも議論されているんです。
今後は、そのあたりの見解について都知事に説明してもらう必要があるのではないでしょうか。
バンクシーの落書きの価値は?
バンクシーの落書きだとするとどれくらいの価値があるのか誰もが気になるところでしょう。
2018年10月にサザビーオークションで落札された「風船と少女」という作品は、なんと約1億5,000万円。
しかし直後に額縁に仕込まれたシュレッダーで裁断され話題となり、大きな話題になりました。
小池都知事は現場を視察した際に、まだ真贋は確かめていないが、本物なら保全が必要と考えていると述べています。
本人が編集した作品集の「Wall and Piece」にも同じ絵がかかれていることが判明していて、そのタイトルは「東京2003」。
作品集では絵が反転しているが、これは裏焼きしたからとのことで専門家もほぼほぼ本物という見解を出しています。
もしも本物であれば、約7,000万円の価値があると言い、今後の対応に注目が集まります。
※2019年2月12日追記
イギリス・ロンドン近郊のアートギャラリーでバンクシー作品を12~14種類を所蔵するジョン・ブランドラーさんが鑑定し、110%本物という鑑定結果を発表。
その鑑定額は、約2,000万円~3,000万円はするとのこと。
まとめ
東京都内で発見されたバンクシーと思われる落書き、小池百合子都知事が肯定したことで話題を呼んでいます。
専門家が見ても、ほぼほぼ本物ということなので今後の扱い方に注目が集まりますね。
数年後、上野あたりの美術館で有料公開されるとなったら問題が再燃することが予想されますが、大盛況になるのでしょうね。