スポーツクライミングって何?ボルダリングとの違いや3種類の競技ルールは?


参照:TOKYO2020

東京オリンピックの正式種目となったことで、より注目度が高まったスポーツクライミング。

アウトドアやアクティビティスポーツの一種としても流行りとなり、施設や壁自体もよく見かけるようになりましたよね。

ところで、「スポーツクライミング」とよく耳にする「ボルダリング」って何が違うのかお分かりでしょうか?



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スポーツクライミングって何?

Tommy Caldwell on Pitch 19, rated 5.13d. Tommy Caldwell free climbing El Capitan’s Dawn Wall

参照:レッドブル

スポーツクライミングは、フリークライミングが進化しスポーツ性を強調したものです。

フリークライミングが自然の岩場を登っていくものであるのに対して、スポーツクライミングは競技として確立された身体的な可能性を追求していくもの。

1989年のワールドカップが最初に行われた国際的な大会で、1991年に世界選手権が開始。

その頃はリード種目のみが行われていましたが、1999年までにボルダリングスピードの3種目が行われるようになりました。

つまり、ボルダリングというのはスポーツクライミングという大枠のなかの1つの競技です。

ワールドカップや世界選手権ではそれぞれの種目で順位が争われますが、東京オリンピックでは3つの種目の複合となります。

複合は4つ目の種目とも言われ、総合力が問われる競技なんですよね。

東京リンピックに向けて、2017年からは複合での順位争いも行われるようになった全く新しい種目と言えるのです。

それでは、3種類の競技についてそれぞれ見ていきたいと思います。

リード種目


参照:au×クライミング

3つの種目のなかで一番歴史のあるリードは、10数メートルといった長いコースを登っていき、到達の高度を競い合う競技。

そのため、持久力も必要とされ、いかに体力をセーブしながら登っていくかも重要なポイントなのです。

難易度の高いコースでは途中で脱落する選手も多く、スタミナに加えてテクニックや戦略も求められます。

高さ12m以上の壁で、最長60手ほどのコースをどこまで行けるのかを競う。

選手は、安全のためハーネスを身につけ競技を行いますが、途中にある確保支点にロープをかけながら進んでいきます。

最終到達部にも支点があり、そこにロープをかければゴール。

制限時間は1本のルートにつき6分間、予選、準決勝、決勝で行われるのが一般的。

予選では2本、準決勝、決勝は1本のコースに1回ずつ挑戦が可能。

順位はどこまで登れたかを表す獲得高度で決められ、途中でリタイアした場合はそこまでの記録が有効に。

同点だった場合は、前のラウンドで成績が良かった選手の勝ちとなり、それも一緒であればタイムの速い選手が勝ちとなります。



ボルダリング種目


参照:YAMAHAC

高さ5m以下の壁で行われ、最大で12手ほどの複数のボルダー(コース)を対象にしていくつ登れるのかを競う種目。

決められた位置からのスタートとなり、トップホールドを両手で触り安定した体勢を取れれば完登したものと見なされます。

予選では5本、準決勝、決勝では4本ボルダー(コース)に対して何度でも挑戦可能。

ただし、予選、準決勝は5分間、決勝は4分間が制限時間となります。

予選、準決勝は、各選手が5分間の競技と休憩を交互に行う形式で行われ、4ボルダーから5ボルダー行う。

決勝は、全選手が1ボルダーずつ競技を4分間行い、次のボルダーへ全選手で移動。

順位は、完登数で争われ、同点であれば各ボルダーに定められているゾーンという場所に達した数が多い選手が勝ちに。

それでも同じであれば、完登に要したアテンプト(トライ数)、ゾーン獲得に要したアテンプトの順番で優劣をつけます。

さらに一緒の場合は、準決勝の順位が優先されます。

スピード種目


参照:OLYMPIC CHANNEL

スピード種目は、名前のとおり、いかに速く登れるかを競います。

陸上で言うところの100m走のような短距離走に近いイメージでしょうか。

高さ10m or 15mの壁で行われ、基本的には予選、決勝トーナメントとなります。

予選は同じコース配置の2つの壁でそれぞれ1回ずつ挑戦し、決勝トーナメントではどちらか一方で行います。

予選は2本のうち速いほうのタイムが使われ、決勝トーナメントに進出すると(基本はベスト16)1対1のヨーイドンでゴールのボタンを押した方が勝ちとなります。

予選1位と16位、2位と15位のように対戦カードが組まれていき、最後まで勝ち残った選手がチャンピオンに。

3種目の中でも、一番単純明快でスリルのある競技なんですよね。

日本人が平均的に一番苦手な分野がこのスピードで、強化することで日本人選手の複合でのメダルがさらに見えてきます。

複合種目

東京オリンピックでは、どれか1つが圧倒的に強くても他がダメならあまり意味がありません。

どんな採点方式が使用されるのか注目されますが、おそらく2017年9月の世界ユース選手権で採用されたものとなるのでしょう。

それぞれの順位を掛けることで算出される数字がトータルの点数となり、数字がより少ない選手が優勝。

例えば

リード1位、ボルダリング3位、スピード3位

という選手がいたら、そのポイントは1×3×3=9ポイントとなります。

一方で

リード10位、ボルダリング1位、スピード1位

となり、2冠を獲っても複合では10ポイントとなるので、負けてしまうんです。

試行錯誤を重ねながら2020年を迎えるとのことで、ルール変更の可能性はあるので、採点方式も注目ポイントの一つです。

まとめ

スポーツクライミングでは、日本人が男女ともにメダルを狙えるということでオリンピックでは一層の盛り上がりを見せることは間違いありません。

大会で日本人選手が好成績を収めても、テレビニュースでは詳しく解説してくれないので、どの種目もごっちゃになっている方は多いのではないでしょうか。

より楽しく応援するためにも、3つの競技の違いや採点方法、ルールなどを把握しておきたいですよね。