参照:北野農園
なすと言えば、誰もが知っている夏野菜の一つですが、大阪で有名な水なすについてはどれだけの人が知っているでしょうか?
名前は聞いたことがあっても実際に食べた人はそれほど多くないのでは?
大阪では「じゃこごうこ」という水なすを使った郷土料理が定番なんですよ。
ここでは、大阪泉州水なすの「じゃこごうこ」とは何なのか、種類や漬け物の通販はあるのか見ていきたいと思います。
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大阪泉州水なすの「じゃこごうこ」って何?
参照:北野農園
水なすは、大阪の名産品ですがその中でも大阪南部の泉州地域で作られている「泉州水なす」が有名です。
泉州地域とは以下の市や町が含まれます。
・貝塚市
・熊取町
・泉佐野市
そんな水なすを使った郷土料理「じゃこごうこ」について紹介します。
じゃこごうことは、「水なす古漬の強度佃煮」の食べ方の一つで、別名「じゃこなす」とも呼ばれることもある大阪のキングオブ郷土料理です。
その実態は、古漬を海老じゃこと一緒に煮炊きし、甘辛くした佃煮として食べる伝統的なもの。
通常は古漬を使って作りますが、生の水なすを使っても美味しくいただけます。
ご飯のお供だけではなく、お酒のつまみや夏の食欲が出ない時にも活躍。
しかし、近年は大家族も減ってきているので、核家族となった家庭ではあまり食べられないようになってしまいました。
若者のなかには「じゃこごうこ」自体知らない人や食べたことがない人もいるとのことなんですよね。
大阪泉州水なすの種類
大阪の泉州水なすは、生でも食べられるほどみずみずしい特徴があります。
栽培が難しいこともあり、品質の良い水なすは夏にしか市場に出回らない貴重な野菜となっているんです。
水が豊富にある泉州での栽培が盛んとなっていて、その方法は3種類。
・ビニールハウスでの無加温栽培(出荷:3月~8月頃)
・露地栽培(5月~11月頃)
さらに、泉州水なすには、狭い地域でしか作られていない伝統的な品種もあり、今では非常に貴重なものも存在します。
・馬場なす
・樽井巾着なす
沢なす
栽培地:貝塚市・澤地区
特徴:色が薄く、歯ごたえがしっかりしている。甘みがあり生でも美味しくいただける。貝塚市に1軒、和泉市に1軒とわずか2軒だけが、沢なすに近い系統の水なすを栽培しているという。
馬場なす
栽培地:貝塚市・馬場地区
特徴:皮が薄く柔らかい。一般的な長なすのような形をしていて泉州水なすに近い。こちらもサラダなど生で食べてもおいしい品種となっている。数軒の農家さんが栽培し、その種は門外不出とのこと。
樽井巾着なす
栽培地:大阪泉南市・樽井地区
特徴:市場に出回らない水なすで、樽井地区の農家さんによって密かに受け継がれている。漬物にすると一番美味しい品種とも言われていますが、漬けると色が悪くなってしまい水なすブランドからは外されてしまっている。
水なすの栽培は全国にも拡がりを見せ、京都府・奈良県・愛知県では「水なす」として栽培。さらに、和歌山県では「泉水なす」として栽培されているという。
また、新潟県の「梨なす」や「十全なす」などは泉州水なすがルーツ。
紫水、SL紫水、泉州系水なすなど、今後も新たな水なすブランドの誕生が期待されています。
大阪泉州水なすの漬け物の通販は?
参照:北野農園
泉州水なすの定番料理の漬物ですが、通販での取り寄せはできるのでしょうか?
取り寄せるのはそこまで難しくなく、多くの専門店で取り扱っていますよ。
JA大阪泉州 → http://www.kotarina.com/mizunasu.html
北野農園 → https://kitakiyo.ocnk.net/
中出農園 → https://www.nakadefarm.com/
北由食品株式会社 → https://www.kitayoshi.co.jp/
暑い夏も、水なすを食べれば涼しく感じるかも!?
ちなみに全戸各地でも泉州水なすを取り扱っている漬物屋さんやデパートもありますので、お買い物の際には探してみてはいかがでしょうか。
まとめ
大阪の名産品である泉州水なすは、夏を代表する野菜としていまでは全国区となっています。
生で食べても美味しい水なすは、煮る、炒める、蒸す、揚げるなど、どんな調理法でもいただける万能さもうれしい野菜ですよ。